• 2021.12
  • field trip

こぎんの世界へ
「ゆめみるこぎん館」
「佐藤陽子こぎん展示館」

ゆめみるこぎん館

ゆめみるこぎん館で古作こぎんに包まれてきました。
旧岩木町の古作こぎん収集家で、今年5月に亡くなった石田昭子さんが集めた作品などを展示しています。民家が展示館となっているので、まるで近所のおうちに遊びにいったみたいに懐かしい気持ちに。 案内するのは昭子さんのお孫さんにあたる、石田舞子さん。こぎんのエプロンがお似合い。石田さんはこぎん雑誌「そらとぶこぎん」の編集も務めています。
古作こぎんに包まれて、舞子さんのお話を聞いていると、昔、厳しい冬の時期に、家族を思ってこぎんを刺していた農民の女性たちの風景が浮かんできて・・・まるでこぎんのゆめをみているみたい。 そんな、古作こぎんに包まれながら、特別にこぎん刺しの体験をさせていただきました。
「あれ?何目さしたっけ?」「糸が絡まりました・・・」
なんて言いながらちくちく、ちくちく。
昔の女性はすごいなあ。こぎんを収集した昭子さんもよく言っていたそう。
「昔のこぎんは、いぱだだ細かさ。昔の人にはかなわない。」
昭子さんが刺したエプロン、スリッパもとても素敵でした。

  • 【古津軽オニ子】
    津軽の“鳥居の鬼コ”にちなんで“オニ子”です。こうみえて実は部長!いろんな古津軽をお届け予定!よろしくお願いします☆

佐藤陽子こぎん展示館

雪が降る前に佐藤陽子さんのこぎん展示館に行ってきた。
津軽藩の農民たち木綿の着物を身に着けることを禁じられ、冬でも保温性に乏しい麻しか身に着けることができなかった。
ただ、極寒の冬、津軽で生きるために綿の糸を麻に刺していくことで服の補強や保温性を高めた。唯一、綿の糸を使うのは許されてたんだって。
そこで、津軽の女性たちはただ糸を刺していくんじゃなくて、色んな模様を組み合わせて作るようになった。
擦れても刺して、染めて、また刺して...
表目だけじゃなくて、裏目も綺麗に見えるようにするのがこぎん刺し。
厳しい暮らしの中でも津軽の女性たちは、美しさを求めて楽しみながら刺してたんじゃないかって。 津軽のこぎんを愛する陽子さんから聞いた話。
陽子さんのこぎんの作品もすごく素敵だった。

  • 【古津軽きみ】
    岩木山の麓で栽培されたブランドとうもろこし「嶽(だけ)きみ」の「きみ 」にちなんでいます☆(とうもろこし→きみ)