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こぎんのお土産

手仕事

Craft

こぎん巡礼(後編)

弘前を中心とした津軽地域

こぎんの聖地ならではの魅力!お気に入りのグッズが見つかるこぎんショップ。こぎん刺し専用の麻布や針・糸が揃う手芸店。こぎんと一緒に津軽の伝統工芸品を展示・販売しているギャラリー。西こぎん発祥地の温泉宿泊施設には、モドコが部屋いっぱいに描かれた「こぎんルーム」がありました。美しくて素敵なこぎんづくしの旅を、ぜひ味わってみてください。

紹介している施設は、新型コロナウイルス感染症感染拡大の影響から、休館等の対応をしている場合があります。訪問する際は事前にご確認ください。

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green(グリーン)こぎん01
  • green(グリーン)こぎん01
  • green(グリーン)こぎん01

1 こぎんの
ショップ巡り

こぎんグッズが揃う
「green」

green(グリーン)は、アパレルや生活雑貨のセレクトショップですが、地元の作家や工房とコラボして、ありそうでなかった愛らしいアイテムを作り出しています。こぎん刺しもそのひとつで、こぎんは昔から津軽の家庭にあり、馴染み深いものでした。今の若い世代にもこぎんを好きになってもらいたい。そして、伝統の基礎模様も守りたい。その想いに共感した弘前こぎん研究所とコラボが実現して、オリジナルのこぎんが誕生しました。

green(グリーン)店内

ポップになりすぎない
やわらかく上品な色合い

大きなガラス窓から柔らかい光が射し込む店内、テーブルのこぎんたちもふんわり優しい色合いをしています。greenのこぎんは色合いにこだわったナチュラルスタイル。糸は、ミモザのような黄色や明るい深緋色(赤色系)、藍染を淡くした水色など、乙女心をくすぐります。生成生地に白糸の組み合わせは上品な印象。深緑や黒色のこぎんは、男女問わず合わせやすい。おすすめは「桜と銀鼠色」のこぎん。糸は淡い桜色、生地は洋風建築にあるような銀鼠色。桜と洋館の街、弘前をイメージしています。

こぎんの裏面

今の若い世代の
こぎんブームは10年程前からじわじわと

ひとつのアイテムでも柄や色違いがあるので迷っていると、オーナーの小林さんが優しく声をかけてくれました。「もっと違う柄や色もありますよ」在庫の中から、さらに候補が増えて、もっと迷います(笑)。ひと針ひと針を手で刺すこぎんは、同じ柄でも違いがあり、自分だけの一点物を探すのも楽しい。こぎんが若い世代に注目されてきたのは、10年ほど前くらいという話も。世の中にインスタグラムが浸透してきた頃なので、SNSの影響もあるのかもしれません。

  • green(グリーン)こぎん03
  • green(グリーン)

白壁の瀟洒な洋館の1階がgreen。スペースの半分ほどを雑貨が、奥にはレディスのファッションアイテムが並びます。2階は同じオーナーのメンズウェアショップ。人と環境に優しい、天然素材のアイテムをセレクトしてます。

セレクトショップ green アクセス
営業時間/11:00〜18:00
定休日/水曜日
TEL. 0172-32-8199
青森県弘前市代官町22
JR奥羽本線「弘前駅」から徒歩約10分
https://greenkogin.theshop.jp/
弘前匠館01

手仕事ギャラリー
「クラフト&和カフェ
匠館」へ

弘前公園そばにある藤田記念庭園内のレンガ造りの建物「匠館」は、津軽の工芸品の情報発信拠点です。1階にはカフェがあり、和風パフェ、自家製フルーツシロップを使用した本格的なかき氷やおばんざいランチなど、「和」にこだわったメニューがたくさん用意されています。カフェには常設で工芸品の展示コーナーも。料理の待ち時間にお気に入りを探してみては?

弘前匠館02

ギャラリーでは
クラフト展も開催

2階のギャラリーでは、不定期でこぎん刺し、津軽塗、津軽焼、木工品、あけび細工、りんご染めなど、様々なクラフト展が開催されます。2017年と2019年には、佐藤陽子さん監修のこぎん展示会も行われました。

  • 弘前匠館こぎん01
  • 弘前匠館こぎん02

定番の布ものから
グラスにこぎん!?

匠館には、佐藤陽子さんの作品やこぎん研究所の商品も常時販売しています。近年では、布に刺された定番のものだけでなく、こぎんの幾何学模様は、グラスやお皿にデザインされて、こぎんのイメージを刷新する「こぎん硝子」が生まれています。

匠館のかき氷

伝統工芸と一緒に
和スイーツを味わう

旬のフルーツや地元の食材を使用した自家製シロップのかき氷が大人気!和テイストのパフェやフルーツたっぷりのパンケーキもあり、オーダーに迷います。お食事には、和風パスタやおばんざいなどのランチもおすすめです。(メニューは季節により異なります。)

クラフト&和カフェ 匠館アクセス
匠館は入館無料
営業時間/9:30〜16:30
定休日/年末年始
TEL. 00172-36-6505
青森県弘前市上白銀町8-1
JR奥羽本線「弘前駅」から弘南バス乗車、
「市役所前バス停」から徒歩約3分
手芸店「しまや」へ

全国のこぎん愛好家の
拠りどころ
手芸店「しまや」へ

手芸店「しまや」は、こぎん刺しの全ての材料(糸、布、針など)が揃うため、全国のこぎん愛好家が訪れます。特にしまやさんオリジナルのこぎん刺し専用生地「ドュエル(麻100%)」は、昔のこぎん刺しのように模様が縦長になり、伝統的な雰囲気が出るため、大人気の商品です。店内には、様々なモドコも展示され、ぐるっと眺めるだけでも楽しいお店です。

手芸店「しまや」でこぎん

おしゃべりも楽しい
ワークショップ

初心者でもわかりやすい対面式ワークショップ「こぎん刺し体験」は、時間は約1時間、料金は550円(税込)。好きな色の布と糸、モドコを選んで、お話し上手な店長の横島さんの説明を受けながら、こぎんを刺します。刺し終えたら、昔ながらのプレス機でぐぐっと押して、 可愛らしい「くるみボタン」が完成です。ボタンにゴムを通して髪飾りにしたり、洋服や鞄に付けたり...毎日が楽しくなりそう。おひとり様でも気軽に参加できます。
※「こぎん刺し体験」の実施状況はお問合せいただくか、下記をご確認ください。
▶「こぎん刺し体験」ワークショップ

  • こぎん刺し体験01
  • こぎん刺し体験02

オンライン
セミナーも開催

しまやさんは、コロナ禍の現在、リモート会議システム「Zoom」を使ってオンラインセミナーを開催してます。糸の通し方、図案の見方、糸こき、糸始末など約1時間ほどの実演を交えたセミナーです。セミナー付きキット 1,320円(税込)をオンランショップで購入後、日程の連絡を取り合います。時間は1時間程度。マンツーマンの贅沢なセミナーです。

  • 手芸店「しまや」01
  • 手芸店「しまや」こぎんグッズ

なんでも揃う
こぎんのデパート

古作こぎんのように縦長の模様に仕上がるオリジナルの麻布や入門用の刺しやすい布、定番のこぎん糸からラメ糸、柿渋染め糸まで、数えられないくらいの種類や色数のアイテムが店内に溢れんばかりに陳列。がま口、巾着、こぎんフレーム、コースターなどの材料が揃ったキット、こぎん刺しの本・図案も用意しています。

しまやアクセス
営業時間/9:00〜18:30
定休日/日曜
TEL. 0172-32-6046
青森県弘前市大字百石町13-1
JR奥羽本線「弘前駅」から弘南バス乗車、
「下土手町バス停」から徒歩約2分
https://www.shimaya.info/index.html
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グリーンパークもりのいずみ こぎんの部屋01
  • グリーンパークもりのいずみ こぎんの部屋02
  • グリーンパークもりのいずみ こぎんの部屋03

2 こぎんに泊まる

西こぎん発祥の地に
癒しの「こぎんルーム」

西こぎんが生まれた西目屋村にある温泉宿泊施設、「グリーンパークもりのいずみ」には、洋室和室合わせて4つのこぎんルームがあります。抗菌・抗ウイルス効果のある壁紙にモドコがプリントされていて、村に住むこぎん愛好家の意見を聞いてデザインしたとのこと。
左下の三角の模様は、「馬の轡(くつわ)」別名「さかさこぶ」と呼ばれるモドコで、山で働く人たちの安全を願った魔除けの模様です。野良着の背中に施されました。魔除けのモドコは、ひとり旅には心強い味方です。

西目屋日本酒とこぎん

こぎんルームで
モドコを肴に一献

モドコに包まれて、西目屋村の米「まっしぐら」と白神山地の水、白神酵母を使用した純米酒「山助(さんすけ)」(白神酒造)をいただきます!すっきりした味わいで飲みやすい日本酒です。冬に来たら、西目屋村産の大豆を使った豆の味が濃い、昔ながらの「目屋豆腐」を食べられるとのこと。

  • グリーンパークもりのいずみ
  • グリーンパークもりのいずみ

長期滞在に嬉しい
コンドミニアムタイプ

「グリーンパークもりのいずみ」は、キッチンや洗濯機、コインランドリーが備えられたコンドミニアム型の宿泊施設。連泊のこぎん巡りにも最適です。

  • グリーンパークもりのいずみ
  • モンベルこぎん

白神山地の温泉と
こぎんの限定アイテム

施設内の「村いちの湯」は、源泉かけ流しの天然温泉。保温効果の高い塩化物泉で、湯治にもおすすめです。※写真は家族風呂(要予約)。こぎん柄のサーモタンブラーは、アウトドアブランド「モンベル」製。西目屋村にある道の駅「津軽白神」だけの限定販売。

グリーンパークもりのいずみ外観

こぎんが生まれた村の
風土を感じる

150年頃前には、こぎんを身につけた人々がたくさん歩いていたのかと思うと不思議です。こぎんが生まれた場所で想いを馳せるのも旅のメニューにいいかもしれません。

グリーンパークもりのいずみアクセス
宿泊料/各種宿泊プランあり お問合せください
日帰り入浴料金/一般350円
TEL. 0172-85-3113
青森県中津軽郡西目屋村村市字稲葉213-1
弘南バス 弘前BT~西目屋村役場前線
「西目屋村役場前バス停」下車、
コミュニティバス利用「畳平バス停」から
徒歩約5分
https://www.mori-no-izumi.com/
「こぎん巡礼」の地図

「こぎん巡礼」の地図

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