「ふじ」発祥の街
藤崎町で
りんごにつつまれる
藤崎町
藤崎町は、世界一売れているりんごの品種「ふじ」の生誕地。りんご王国青森の中でも特別な場所です。山岳や原野があまり無く、果てしなくりんご畑が広がり、街も駅も球場までも街中がりんごに囲まれています。また、藤崎は昔から3つの大きな川が合流する交通の要所で、人もモノも集まり、様々な歴史や文化が生まれました。
紹介している施設は、新型コロナウイルス感染症感染拡大の影響から、休館等の対応をしている場合があります。訪問する際は事前にご確認ください。


1 りんごでいっぱい
りんご畑の中にある
のどかな無人駅!
藤崎の街はりんご畑に囲まれ、民家と民家の間もりんご畑。藤崎を通るJR五能線の電車も、りんごに手の届きそうなところを走ります。特に「林崎駅」は、まさにりんご畑の真っただ中。改札が無く、1本のホームに小さな待ち合い室がある素朴な駅です。カメラを構えてりんごの写真をパシャリ。りんごの木の向こうには岩木山も見えます。りんごの香りも漂い、農家さんが作業中流しているラジオの音がのどかに聞こえてきます。
- 林崎駅アクセス
- JR五能線「藤崎駅」から1駅 乗車約3分
赤りんごも
青りんごも可愛い!
駅のホームに立つと、眼下に広がるりんご畑と岩木山が一緒に写せるポイントがあります。りんごの実が大きくなって、色付きも良くなる見頃の時期は、だいたい10月に入ってから。「ふじ」が真っ赤になるのは、10月下旬〜11月頭くらいです。
赤りんごも青りんごも可愛く写真映えするので、自分だけのとっておきの藤崎のりんごの写真を撮りましょう!
(りんごの写真を近くで撮りたい場合は、農家さんに声をかけましょう)
りんごの「ふじ」とは?
「ふじ」は、昭和37年に藤崎の園芸試験場で長年の試行錯誤の上に生まれました。名前の由来は藤崎町の「ふじ」です。果汁たっぷり、シャキシャキの食感、程よい酸味、じわっとくる甘みのバランスが絶妙。11月の収穫から春先まで美味しく食べられます。「ふじ」は、国内でも世界でも生産量ナンバーワン。ひとつひとつに袋をかけて育てる「有袋ふじ」、太陽の光をたっぷり浴びせる「サンふじ」、色づきの邪魔になる葉っぱをあえて取らず甘くさせる「葉とらずのふじ」とバリエーションも増えました。

りんごのデザートを食べながら
電車をのんびり待つ
藤崎のお菓子屋さん「アントルメ佐藤菓子店」で購入した人気の「ふじのりんごのクリームパイ」を食べて、甘い時間を過ごしながら電車を待つのも旅の楽しさの一つです。

5月は一面、見事なりんごのお花畑!
ほんのり甘い香りに癒される
りんごは同じバラ科の桜に似た白色や薄ピンク色の可憐な花をつけます。5月上旬に開花し、だいたい中旬に満開を迎え、藤崎は町中が一面、見事なお花畑になります。


農家さんが作った
インスタ映えスポット!
道路から見える巨大なオブジェは、みどりのりんご?!これは、りんご農家さんが個人的趣味でサワラの木を剪定して作りました。実はりんご栽培は木の形を整えたり、残す枝を見極める「剪定」がとても大切。剪定の技でできた可愛い撮影スポットです。
- りんご形の木アクセス
- 青森県南津軽郡藤崎町大字藤崎唐糸
JR五能線「藤崎駅」から徒歩約30分

ふじ原木公園
藤崎は昔からりんご栽培に積極的で、昭和13年に園芸試験場が作られました。その後、試験場は岩手県に移転して、広大な跡地に大学の研究センターと日本で唯一の「りんご科」がある農業高校ができました。藤崎町で生まれた「ふじの原木」も盛岡に移植されていましたが、平成22年に原木のひこばえ(幹の根元から生えている若芽)がもとの試験場跡に里帰りしました。何本かに増えた最初の「ふじ」の子孫たちは、病気に侵された木もありましたが、元気に育っています。2019年に農業高校が閉校になってしまったので、現在は藤崎のりんご農家さんが大切に育てています。気になる味の方は、今の「ふじ」より野性的とのことです。
- ふじ原木公園アクセス
- 藤崎町大字藤崎字下袋7-10
旧弘前実業高等学校藤崎校舎敷地内
JR五能線「藤崎駅」から徒歩約30分

アップル球場の裏手にある
果肉まで赤い
「紅の夢」りんご!
360度りんごに囲まれたアップル球場の裏手のりんご畑では、藤崎生まれの新種「紅の夢」が栽培されています。「紅の夢」は、2010年に30年の研究を経て、藤崎の大学施設で誕生。果肉まで赤く、甘酸っぱい美味しいりんごです。



2 どうぶつ狛犬
熊野宮なだけに
狛犬じゃなくて熊!?
沼地と掘りに囲まれた地形を活かしたお城がかつてあった場所に熊野宮(水木城址)はあります。鳥居には昇り竜と降り竜が施されています。参道を進むと、拝殿の前に一対の「コマクマ(狛熊)」が! 熊野宮だから「熊」?さらに、コマクマのそばには可愛い小熊の「子グマ狛」も。
ちょっと変わった狛犬の写真を撮って旅の記念にするのも素敵です。
- 水木熊野宮アクセス
- 青森県南津軽郡藤崎町大字水木地内
JR五能線「北常盤駅」から徒歩約20分
神の使い?
ぽってりとした狛鳩!
ここの神社は狛犬ではなく「コマハト」!「鳩」の石像があります。実は、八幡宮の神様の使いが「鳩」なんです。まるっこい体でほのぼのとした「鳩」は境内の厳かな雰囲気とはミスマッチですが、ほっこりとさせられます。ちなみに神様によって使いの動物は異なり、天神さまは牛、稲荷さまは狐、春日神社は鹿になっています。
- 矢沢正八幡宮アクセス
- 青森県南津軽郡藤崎町矢沢字福富四番囲8番
JR五能線「藤崎駅」から徒歩約30分


3 藤崎の歴史を巡る
安東氏発祥の地
藤崎八幡宮
1092年に藤崎城の鎮守として創設。藤崎を代表する神社です。
境内には、「藤崎城土塁の跡」「安東氏発祥の地」の碑があります。鎌倉時代「安東水軍」として勢力を誇った「安東氏」が平安時代に藤崎城を築いて本拠地とした場所。歴史好きの人におすすめです。
- 藤崎八幡宮アクセス
- 藤崎町大字藤崎字四本松69
JR五能線「藤崎駅」から徒歩約15分
水害から人々を守った
英雄を祀る「堰神社」
江戸時代の1645 年に創建。川から堰に用水を引き入れる工事の完成のために「人柱」として犠牲になった堰八太郎左衛門安高を祀った神社です。社殿に人柱になる場面を描いた絵馬、境内には樹齢400年以上の大銀杏があります。
- 堰神社アクセス
- 藤崎町大字藤崎字横松39
JR五能線「藤崎駅」から徒歩約25分
藤の花伝説の
鹿嶋神社
平安時代に坂上田村麻呂が蝦夷討伐の際、毘沙門を祀ったのが始まりとされています。田村麻呂が突き立てた藤の杖が伸びて花が咲き「藤咲村」と呼ばれるようになり、「藤崎」になったという伝説の場所です。境内では、珍しいロン毛!?の狛犬が出迎えてくれます。
- 鹿嶋神社アクセス
- 藤崎町大字藤崎字若前15
JR五能線「藤崎駅」から徒歩約10分
\ANOTHER SPOT/
藤崎の老舗
「アントルメ佐藤菓子店」
創業大正13年。現在は4代目。写真左の「poison」は、ガトーショコラの上にバニラムース入りのリンゴコンポートがのっています。右は、白鳥飛来地モチーフの「生シュースワン」。
- アントルメ佐藤菓子店アクセス
- 営業時間/8:00~19:00 定休日/不定休 Tel. 0172-75-2234
- 青森県南津軽郡藤崎町大字藤崎町大字藤崎村岡27 JR五能線「藤崎駅」から徒歩約11分

藤崎は、白鳥飛来地
毎年12月~3月に藤崎町を流れる平川には白鳥などの野鳥が多く訪れます。川沿いには暖かく野鳥を観察できる施設「こーやまるくん」が開館しています。冬の藤崎町も見逃せません。
- 白鳥観察施設こーやまるくんアクセス
- 利用可能期間/12月1日~3月31日 営業時間/9:00~16:00 Tel. 0172-65-3100(藤崎町生涯学習課)
- 青森県南津軽郡藤崎町大字藤崎字岡本13-4 JR五能線「藤崎駅」から徒歩約10分

藤崎の旨いものが勢揃い!
「ふじさき食彩テラス」
地元産の野菜・果物、お弁当や総菜、スイーツ・お土産など勢揃い。健康志向メニューのランチビュッフェもおすすめ。2階は休憩スペースと岩木山を望むテラスがあります。
- ふじさき食彩テラス アクセス
- 営業時間/【農産物直売所】9:00-18:00 定休日/夏季および年末年始 、
【レストラン】11:00-14:00(L.O) 、 【カフェ】9:00-16:30(L.O) ※レストランカフェは毎週水曜定休
Tel. 0172-65-3660 青森県南津軽郡藤崎町大字榊字和田65-8 JR五能線「北常盤駅」から徒歩約25分


- 藤崎駅
- りんごのイラストがポイント。

- りんごジャム
- レトロなパッケージが人気のジャムの缶詰。

- 青森リンゴ加工株式会社(A.R.K.)
- ここでりんごジャムの缶詰が購入できます。